乳歯遺残による永久犬歯の転位を避妊・去勢時に矯正する


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 歯の萌えかわる際、適切な時期に乳歯が抜けないと不正咬合の原因となることがあります。特に小型犬の犬歯に問題が起こることが多くみられます。不正咬合がおこると口腔機能に支障をきたすことがあります。

 正常な萌えかわりでは乳犬歯と永久犬歯が共存する期間は上顎犬歯で2週間程度、下顎犬歯で1週間程度です。その時期を過ぎても残っている場合は永久歯の転位により不正咬合となることがあります。それを避けるために残存する乳犬歯を抜歯し、場合によっては外科的矯正(歯牙移動)を行います。この矯正は永久歯が萌出し終えるまでの限られた期間でしか行なえません。丁度避妊・去勢手術をする時期に合わせて比較的容易に矯正することが可能です。永久歯が萌出しはじめたら(4−6ヶ月齢)乳歯と永久歯の位置関係と咬合をテェックすることをおすすめします。

 下顎永久犬歯は下顎乳犬歯の内側に萌えてきます(図上)。

写真3

 また、上顎永久犬歯は上顎乳犬歯の前に萌えてきます(図中・下)。

 このダックスフンドは上顎・下顎共に乳犬歯が残存し転位が起こっています。

 下顎の場合、上顎第三切歯と上顎犬歯の内側に向かってしまっています。

 また上顎乳犬歯が残ってしまっている(乳歯遺残)ことにより上顎永久犬歯がかなり前側に向いて萌えてきています。


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