生体外で増殖させた細胞傷害性並びにオピオイド産生リンパ球のがんを患う犬に対するQOL改善効果
要約
活性化リンパ球療法は悪性腫瘍に対するがん免疫療法の一つです。副作用が少なく、QOL(生活の質)を維持しながら延命効果を有することが期待されます。しかしQOLを数値化して客観的に評価することはこれまで非常に困難でした。この論文では、本治療に用いる培養細胞の特徴とがんを患った犬の飼い主様が実感された治療に対するQOL評価について調べています。
本論文において、活性化リンパ球療法はがんを患う犬のQOLに有益な効果をもたらすことを明らかにしています。今回、はじめてQOLを数値化して客観的に評価しており、このQOLの改善はオピオイド産生リンパ球の存在によるものと考えられます。
Comments